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高圧ガスというと、一般には耳慣れないものですが、実は私たちのごく身近なところで、毎日の暮らしを支えています。例えば、様々なイベントでおなじみの風船をふくらませるヘリウムガス。病院などで大切な人命を守る酸素ガス。工場等で使われる窒素ガス。溶接に使われるアセチレンやアルゴン等。各種高圧ガスは、目には見えないけれど、私たちの暮らしになくてはならない大切な裏方たちです。

消費者の容器受入れ

消費者による高圧ガスの保安は容器の安全管理から始まります。
高圧ガスを購入する際は、容器(ボンベ)ごとガスを受け入れますが、購入するのは、中身のガスだけなのです。一般には容器は、販売業者からの借りものです。この点をよく認識してください。
また、容器の所有者は誰であっても高圧ガスを使用している間、つまり容器を販売業者から受け取ったときから、返却するまでの間の管理責任者は使用者である消費者、または消費企業の責任です。
しっかり管理し、事故や紛失の無いように確実に返却しましょう。

溶解アセチレン 液化石油ガス(LPガス) エチレン メタン
水素 一酸化炭素 酸化エチレン アンモニア
モノシラン ホスフィン 三フッ化窒素 亜硫酸ガス
塩化水素 塩素 酸素 亜酸化窒素
空気 フルオロカーボン 窒素 アルゴン
ヘリウム 炭酸ガス    
容器と刻印

(1)容器の種類
酸素の容器(ボンベ)は、通常、内容積47リットルで鋼鉄製の継ぎ目のない長円筒の形状をもち、圧力に耐えられる構造になっています。液化プロパンガスの容器は、鋼鉄製の溶接容器にプロパンガスを液化させたものが直接充填されています。継ぎ目なし容器に比べ、高い圧力には耐えられません。アセチレン容器は、鋼鉄製の溶接容器に多孔質物と溶剤を詰め、溶剤にアセチレンを溶解させています。


(2)容器の刻印と充填ラベル
①容器の肩部には、検査に合格した印として必ず下記の事項の刻印があります。
②検査合格の刻印のほか、肩部に「所有者登録記録番号」が刻印されています。
これは所有者毎に決まったアルファベットと3桁の数字で表されているので、刻印によって所有者を特定することができます。

(3)容器の塗色
容器にはガスの種類によって決められた色別塗料が塗られています。
※ねずみ色は窒素の他に亜酸化窒素、アルゴン、 ヘリウム、エチレン、LPガス等にも使われます。
※圧縮酸素は黒色ですが、液化酸素はねずみ色です。

高圧ガスの種類 塗色
酸素ガス(O2) 黒色
水素ガス(H2) 赤色
アセチレンガス(C22) かっ色
液化炭酸ガス(CO2) 緑色
液化アンモニア(NH3) 白色
液化塩素(CL2) 黄色
その他のガス(窒素ガス等) ねずみ色
ガスの性質

溶接、切断用に使用するガスの保安上注意すべき性質を知っておきましょう。酸素の他は全て可燃性のガスで極めて引火しやすく、空気(酸素)と混合して爆発性の混合ガスを作ります。
ガスの取り扱い及びガス漏れには十分注意しましょう。

ガス名 性質
アセチレン 極めて不安定なガスであり、火花、加熱、衝撃などで爆発する恐れがあります。
不純物が含まれていて臭気があり、吸い込むと中毒することがあります。
天然ガス メタンを成分として、空気より軽く、無色・無臭のガスです。
プロパン
ブタン
プロピレン
いずれもLPガスの成分で無色・無臭のガスで、容器等に「工業用無臭」の表示のあるもの以外は着臭されています。空気より重く低い所に滞留しやすく、多量に呼吸した場合窒息の危険や軽い麻酔性があります。
酸素 支燃性のガスで、空気中で燃焼しないものでも酸素中では燃焼することが多く、特に酸素濃度が高い時は爆発的な燃焼を起こします。
酸素の消費の際は、容器や器具類(バルブ、調整器等)には油脂などの可燃物が付着していると発火する恐れがあります。
ガス漏れ・緊急時の処置

ガス漏れを感知した時は、直ちに作業を中止し、吹管及び容器のバルブを閉め、漏えい箇所を調べて修理してください。
使用再開は、修理箇所からガス漏れのないことを確認してから使用してください。

安全器

可燃性ガスを使用する時は、必ず逆火防止装置(乾式安全器または水封式安全器)を取り付けてください。
乾式安全器は最高使用圧力を超えて使用したり、分解しないでください。
乾式安全器は保守点検のため、購入後年1回の定期自主検査を実施し、3年毎に1回以上内部部品交換のためメーカーの再点検を受けてください。

移動時の注意

高圧ガス容器を車両に積載して移動するときは、転倒転落防止やバルブの保護等の処置を確実に行ってください。
車両の見やすい箇所に警戒標(高圧ガス)を掲げてください。
積載しているガスの名称、性状、及び災害防止のために必要な注意事項を記載した書面(イエローカード)を必ず携行してください。
ワゴン車で移動するときは、ガスが漏れても車内に滞留することがないように窓を開けるなど、換気措置を充分に講じてください。

消化

可燃性ガスによる火災が発生した時は、次のような処置をしてください。
まずガスを止め、消火するとともに、大量の注水で容器を冷却してください。
器具やホースからの火災は、容器バルブを閉めると鎮火します。
なお、一旦鎮火しても再着火することがありますから、鎮火した容器でも引き続き充分に、冷却注水してください。

保管(40℃以下)

容器は、常に温度40℃以下に保ち、通風の良い場所に置き、直射日光を避けてください。
容器置場の周囲2メートル以内には、火気または発火性、引火性の物を置かないでください。